銀行系キャッシング

「銀行系キャッシング」と「銀行キャッシング」は別物?

キャッシングにおいて、「銀行系キャッシング」と「銀行キャッシング」という2つの言葉が飛び交っているのを見かけることがあります。非常によく似たこの2つの言葉ですが、意味も同じようなものと考えてもいいのでしょうか。

実はこの2つの言葉は、大きな違いがあります。そもそも「銀行系キャッシング」と「銀行キャッシング」はどんな意味なのかを考えてみましょう。

まず「銀行系キャッシング」というのは、キャッシング会社がどこかの銀行の子会社であったりするなど、どこかの銀行の系列になっている会社が手がけているキャッシング商品のことを言います。それに対し、「銀行キャッシング」の場合は、銀行が直接手がけているキャッシング商品のことを意味します。こう書くと、運営会社が違うというだけで、大した違いではないのではと思う方もいるかもしれません。ですが、キャッシングなどローン商品の世界においては、手がけているのが銀行かそれ以外の会社かというのは、ある重要な意味を持っています。

2010年6月から完全施行となった改正貸金業法において、「総量規制」という概念が導入されるようになりました。これは簡単に言うと、個人の借金は年収の3分の1までしか出来ないようにしたという規制であり、例えば、年収が300万円の人の場合、総額で100万円までしか借り入れは出来なくなったということです。もちろん総量規制には、住宅ローンなどの例外規定があるわけですが、キャッシングの場合、「銀行系」ではなく「銀行」からのものであれば、総量規制の対象外となります。もっとも初めての利用者に100万円をポンとキャッシングで融資してくれるような業者はありえませんが、利用規定を細かく比較してみると、「銀行系キャッシング」より「銀行キャッシング」の方が有利な借り入れ条件となっていることが多いです。